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災害復旧工事等における土砂崩壊災害防止対策の徹底について

改正履歴


  今秋の台風の襲来、これに伴う大雨により各地に多大な被害がもたらされたところであり、今後、台風
関連の災害復旧工事が本格化すること等に伴い、雨による地盤のゆるみが大きいことから土砂崩壊による
災害が発生するおそれも十分に考えられるところである。
  このため、別添のとおり建設業労働災害防止協会会長に対し、災害復旧工事等における土砂崩壊災害防
止対策の徹底を要請したので、了知されたい。
  なお、貴職におかれても、管内の実情に応じ、関係団体に対し、災害復旧工事等における土砂崩壊災害
防止対策の徹底について周知するとともに、関係業界団体等への指導に際し特段の配慮を願いたい。

別添

  建設業労働災害防止協会会長  殿

災害復旧工事等における土砂崩壊災害防止対策の徹底について

平3.10.16  基安発第23号

  建設業における労働災害防止につきましては、平素から格段の御理解、御協力を頂きお礼申し上げます。
  さて、今秋の台風の襲来、これに伴う大雨により各地に多大な被害がもたらされましたが、今後、台風
関連の災害復旧工事が本格化すること等に伴い、雨による地盤のゆるみが大きいことから土砂崩壊による
災害が発生するおそれも十分に考えられるところであります。
  つきましては、災害復旧工事等における土砂崩壊災害を防止するため、下記の事項に十分留意した施工
が行われるよう貴協会会員各位に対し徹底を図られたくお願いいたします。
記
1  工事の施工に当たっては、作業箇所及び周辺の地山について、地質及び地層の状態、含水及び湧水の
  状態等についてあらかじめ十分に調査を行うこと。また、台風の襲来前から着工している工事にあって
  も、必要に応じ、周辺の地山について地質及び地層の状態、含水及び湧水の状態等について改めて調査
  を行うこと。
2  上記1の調査結果を踏まえ、作業計画を定め又は作業計画を変更し、これに基づき作業を行うこと。
3  点検者を指名して、作業箇所及びその周辺の地山について通常の場合よりも頻度を高め点検を行うこ
  とにより地山の異常をできるだけ早期に発見するよう努めること。また、必要に応じ、地山の状況を監
  視する者を配置すること。
4  土砂崩壊のおそれがある場合には、あらかじめ堅固な構造の土止め支保工を設ける等土砂崩壊による
  災害を防止するための措置を講じること。また、土止め支保工を設ける等の作業中における災害の防止
  にも留意すること。
5  急迫した危険が生じた場合における緊急連絡体制を確立するとともに、避難の方法等について労働者
  に十分周知すること。